Project Management Training
by GLM Institute
このページは、国際協力NGOの特定非営利活動法人ジーエルエム・インスティチュートが実施するプロジェクト・サイクル・マネジメント(Project Cycle Management : PCM)研修のサイトです。
PCM手法とは
PCM(Project Cycle Management)手法とは、プロジェクトをサイクルとして捉え、「プロジェクト・デザイン・マトリックス(Project Design Matrix: PDM)に基づいて、計画・実施・評価・改善の一連サイクルを管理するツールです。長年にわたり、国際協力の分野、とりわけJICA(国際協力機構)をはじめとした日本の国際協力プロジェクトで使用されてきた手法です。
PDMは、プロジェクトの上位目標、プロジェクト目標、アウトプット、活動、投入、目標の達成度合いを測る指標、指標データの入手手段、目標達成に必要な外部条件、プロジェクトを開始するために必要な前提条件を4行4列のマトリックスにあらわした事業概要表(ロジカル・フレームワーク)の通称です。
ジーエルエム・インスティチュートのPCM研修
提供実績
ジーエルエム・インスティチュートは、代表理事がPCM手法の確立に関わった一人であることから、PCM研修による国際協力分野の人材育成にも積極的に取り組んでおり、JICAの研修員受入事業への講師派遣をはじめとして、次の様々な機関や団体から多くのPCM研修を請け負った実績を有しています。
国際協力機構
国際協力銀行
土木研究所
日本地図センター
北九州国際技術協力協会
建設技術協会
建築研究所
NTT西日本
大学(関西学院大・名古屋大・中京大など)
国際協力NGO
学生団体
プロジェクト・サイクル・マネジメント研修 計画・立案コース
計画・立案コースでは、プロジェクトサイクルの第1段階の「計画」として、プロジェクトの立案手法を習得することを目的とします。
立案作業は、関係者分析・問題分析・目的分析・プロジェクト選択の4ステップで分析を行い、5ステップ目にPDMを作成します。最後に6ステップ目として、PDMを業務レベルに細分化したPO(Plan of Operation:活動計画)を作成します。各ステップで講義と演習を繰り返し、手法を習得します。演習は、文章化されたケースに基づいて行い、グループでロールプレイのような感覚で、プロジェクトを立案に取り組みます。PDMについては、コースの最も中心的な成果物であり、実際のプロジェクトでも骨組みを示す重要なものであるため、その論理的構成を十分に理解することを目指します。
6ステップ全てを演習により習得するためには、基本的には2-3日(12-18時間程度)の研修が必要となります。短縮版での実施にもお応えしており、例えば、関係者分析とPO作成を省略する場合には12時間、問題分析からPDM作成までに絞った上で、議論を深く行わないなど制約を受け入れていただける場合には、6時間で対応させていただくことが可能です。また、短縮版の場合には、事前にケースやテキストをお読みいただくことが必要となります。
プロジェクト・サイクル・マネジメント研修 モニタリング・評価コース
モニタリング・評価コースでは、プロジェクトサイクルの第2フェーズ「実施」と第3フェーズ「評価」として、プロジェクトの進捗管理とプロジェクトの計画・結果に対する体系的・客観的な査定・価値判断を習得することを目的とします。
モニタリングは、PDMやPOを参照し、継続的にプロジェクトの進捗状況を把握し、必要に応じて計画内容を修正する手順や留意すべきポイントを習得します。評価では、OECD/DAC(経済協力開発機構開発援助委員会)が定めた国際的に使用されている「評価6項目」(妥当性・整合性・有効性・効率性・インパクト・持続性)に基づく評価手法を習得します。プロジェクトの結果を体系的・客観的に分析する演習を行うことで、プロジェクトサイクルの第4フェーズの「改善」への繋げ方を学びます。
モニタリング・評価コース の場合にも、基本的には2-3日(16時間程度)の研修が必要となります。こちらも短縮版での実施にもお応えしています。
国際協力入門コース
※こちらはPCM研修ではなく、PCM手法を基にアレンジした学生・未経験者向けの研修として用意しています。
国際協力入門コースでは、基礎的な講義・ワークショップとPCM手法の計画・立案を簡易化したプロジェクト企画の作業により、社会課題解決のイメージを把握していただくことを目的とします。(プロジェクト・サイクル・マネジメント研修ではなく、それをベースに企画された体験型の研修です。)
計画・立案では全部で6ステップありますが、入門コースでは、これを「問題分析」・「目的分析」・「PDM作成」に焦点を絞ります。さらに、作成するPDMはプロジェクトの骨組みとなる概要部分のみとします。これにより、国際協力に関心を持ち始めた方、ボランティアなどの関わりはあってもプロジェクトを行ったことがない方などでも、PCM手法の計画・立案の最も重要な部分を安心して学んでいただけます。
このコースは、内容を絞っているため、1日間(6時間程度)で行います。
受講方法
通常型での依頼
ジーエルエム・インスティチュートでは、受講者の方が可能な限り高い理解度を得られるよう、ご依頼に基づいたご提供を基本としています。
公的機関、民間企業、NGO・NPO、教育機関・学生団体など、業種・活動の種類を問わず、可能な限りカスタマイズしたPCM研修をご提案し、実施いたします。また、豊富な経験を有する役職員・会員が担当いたします。ご関心がございましたら、お問い合わせフォームより是非ご連絡ください。お問い合わせの際には、以下の点に関してお伝えいただければ、より短期間でご提案することが可能となります。なお、ご相談から実施までは最短でも1ヶ月を頂戴しています。
希望形式(対面/オンライン)・場所
希望実施日の候補(通常は3日間または2日間で行います)
検討中のコース・言語(日本語または英語)
参加予定者の人数
開発課題分野・レベルの指定の有無と内容
PCM研修を実施する目的(改善したい課題など)
ご予算の希望(お伝えいただければ最大限考慮します)
募集型への応募
最新の募集情報もこちらから!
ジーエルエム・インスティチュートでは、募集型の研修も実施しています。
現在は、「学生・未経験者向け国際協力研修」シリーズの参加者を募集しています。
なお、国際協力人材などその他の募集型は、企画中です。実施が決定したら、当ページなどでご案内します。
「学生・未経験者向け国際協力研修」募集要項
※メール・電話でのお問合せ先はページ最下部をご確認ください。また、モニタリング・評価コースは、一般募集は行いませんので、お問い合わせください。
PCM研修 計画・立案コース
次回の準備中です
研修が基づく手法
この研修シリーズは、PCM(プロジェクト・サイクル・マネジメント)手法に基づいて構成されています。PCM手法とは、プロジェクトをサイクルとして捉え、「PDM(プロジェクト・デザイン・マトリックス)」に基づいて、計画・実施・評価・改善の一連サイクルを管理する手法です。長年にわたり、国際協力の分野、とりわけJICAをはじめとした日本の国際協力プロジェクトで使用されてきた手法です。国際協力の分野においては基礎的な知識・技術として理解が必要とされる手法です。(他手法などによる補完が必要になることや、PCMが補完的なものになることもあります。)
対象者
全コース共通で、申込期限の時点において、①高校生・大学生・大学院生の方(社会人学生・科目履修生・非正規生を除く)または②社会人で国際協力の実務経験がない方を対象とします。受講料はそれぞれの区分で分けていますので、予めご了承ください。
国際協力入門コースは、知識や背景に関わらずご参加いただけます。国際協力に関心を持っているものの、社会経済開発などの関連分野について学んだことがない、あるいは学び始めて間もない方などにおすすめです。
計画・立案コースは、国際協力・国際開発などの基礎知識を習既に得していることが前提となります。そのうえで、学生の場合には、学生団体などで国際協力の活動を継続的に行っている方、JICA・開発コンサルタント企業・NGOなどでのインターン経験がある方などが想定されます。社会人の場合には、一定の国際協力以外の実務経験(目安として1年以上)、または国際協力関連のインターンやボテンティアの経験を有していることが想定されます。
モニタリング・評価コースは、計画・立案手法の習得が土台となります。そのため、弊団体や他機関による計画・立案コースまたは同等内容の研修を受講、あるいは活動や業務を通じてPCM手法の計画・立案を理解されていることが必要となります。基本的には、プロジェクトを実施経験のある学生団体やゼミなどのグループを想定しています。
※現在募集中のコースの使用言語は日本語です。
※対面参加で開催当日時点で未成年者となる場合、受講料お支払後に親権者同意書の提出を依頼させていただきます。
開催方法・会場
対面開催とオンライン開催(Google MeetまたはZoom)の形式を設定しています。遠方などの理由で会場参加が難しい方は、オンラインでご参加いただくことが可能です。また、オンライン開催の場合、物理的な研修資材の代替として、Google スライドも使用します。なお、ジーエルエム・インスティチュートが作成したPCM研修のポータルサイトに今回の研修参加者用のページを設置し、オンライン上での移動は同ページに集約します。
※パソコンから参加の場合、GoogleやZoomのアカウントは必須ではありません(ゲストユーザーとしてご参加可能です)。
対面開催の会場について
参加者の人数や会場候補の空き状況を踏まえて、以下の中から選定します。会場の情報は、開催確定後にご連絡します。なお、会場までの交通費は、各参加者でのご負担となります。
東京都23区内の貸し会議室(例:品川・錦糸町・神田)
JICA東京センター(代々木上原/幡ヶ谷)
JICA地球ひろば(市ヶ谷)
受講料(学生の方)※社会人学生を除く
入門コース(1日間)
対面:5,500円(税込)/回
オンライン:4,400円(税込)/回
PCM研修 計画・立案コース(2日間)
対面:9,900円(税込)/回
オンライン:8,800円(税込)/回
PCM研修 モニタリング・評価コース(2日間)※一般募集なし/要問合せ
対面:9,900円(税込)/回
オンライン:8,800円(税込)/回
ご留意事項
社会人・社会人学生・科目履修生・非正規生の方々は、学生としての申込はご遠慮ください。
受講料(国際協力未経験の社会人の方)
入門コース(1日間)
対面:11,000円(税込)/回
オンライン:8,800円(税込)/回
PCM研修 計画・立案コース(2日間)
対面:19,800円(税込)/回
オンライン:17,600円(税込)/回
PCM研修 モニタリング・評価コース(2日間)※一般募集なし/要問合せ
対面:19,800円(税込)/回
オンライン:17,600円(税込)/回
受講料のお支払い方法
受講料のお支払いは、Paypal(クレジットカード可)または銀行振込(三井住友銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行)からご選択いただけます。申込者数が最少人数に達し次第、お支払い・キャンセル期限を含めた詳細をご連絡します。
コースの概要
【入門コース(1日間:6時間程度)】
定員:12名(最少人数:4名)
国際協力入門コースは、国際協力を身近なこととして理解した上で、社会課題解決のイメージを掴んでいただくことを目的とします。「国際協力の基本を理解したい」「いつか社会のためにアクションを起こしたい」「解決したい社会課題があるけど方法が分からない」という方々に向けたコースです。国際協力の基礎(目的・課題・SDGs・アクター・種類など)に関する講義と社会課題を「自分ごと」として考えるワークショップを行った後、プロジェクト企画に挑戦します。PCM手法を簡易化した方法により、「問題の把握」「目的の整理」「アクションプラン作成」を学ぶことができます。全日程を終えられた方には、修了証(PDF)を発行します。
イントロダクション・自己紹介
基礎講座「国際協力へようこそ!」
SDGs・社会課題への理解を深める簡単ワークショップ
問題分析(説明・グループワーク)
目的分析・プロジェクト選択(説明・グループワーク)
アクションプラン作成(説明・グループワーク)
完成アクションプラン発表・フィードバック
質疑応答・振り返り
【PCM研修 計画・立案コース(2日間:計12時間程度)】
定員:12名(最少人数:4名)
計画・立案コースは、学生団体や個人として既に国際協力活動に関わっている、あるいは国際開発について体系的に学んでいる学生の方々に、PCM手法によるプロジェクトの立案を習得していただくことを目的とします。関係者分析・問題分析・目的分析・プロジェクト選択・PDM作成について、実習を通じて学びます。また、参加者の方々の間での新たな国際協力の関わり合いにつながることも期待しています。全日程を終えられた方には、修了証(PDF)を発行します。
【プログラム内容】
<1日目>
PCM手法の概要説明
関係者分析(講義・合同演習)
問題分析(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
目的分析(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
質疑応答・振り返り
<2日目>
プロジェクトの選択(講義・グループ演習)
PDMプロジェクト要約作成(講義・グループ演習)
PDM指標・入手手段作成(講義・グループ演習)
PDM外部条件・前提条件作成(講義・グループ演習)
完成PDM発表・フィードバック
質疑応答・振り返り
【PCM研修 モニタリング・評価コース(2日間:計12時間程度)】※一般募集なし/要問合せ
団体・グループ単位でお申し込みとなり、4名以上で受け付けます。
受付後、活動内容やニーズなどをヒアリングしたうえで、受講の必要性を確認します。
モニタリング・評価コースは、既に国際協力活動に関わっている学生団体やグループを対象に、PCM手法による国際協力プロジェクトの進捗管理とプロジェクトの計画・結果に対する体系的・客観的な査定・価値判断を習得していただくことを目的とします。評価対象のプロジェクト全体像の把握、評価デザインの作成、情報収集・分析、評価結果のまとめについて、実習を通じて学びます。また、参加者の方々の間での新たな国際協力の関わり合いにつながることも期待しています。全日程を終えられた方には、修了証(PDF)を発行します。
※学生であることに加えて、弊団体や他機関による計画・立案コースまたは同等内容の研修を受講、あるいは活動や業務を通じてPCM手法の計画・立案を理解されている方ことが必要となります。
【プログラム内容】
<1日目>
モニタリングの概要説明
モニタリングシステム(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
モニタリングサマリー・PDM見直し(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
評価・DAC評価6項目の概要説明
プロジェクト全体像の把握(講義・個人演習)
評価グリッドの作成(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
質疑応答・振り返り
<2日目>
評価設問の検討(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
情報収集・分析(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
評価結果まとめ(講義・グループ演習・発表・フィードバック)
質疑応答・振り返り